先生の夢を語ろう

危機管理学部 忠鉢繁 教授

南極オゾンホール研究がライフワーク−学生の気象予報士資格取得もサポートします。

北海道大学大学院修士課程修了後、気象庁に勤務。札幌管区気象台、高層気象台を経て、気象研究所で主にオゾン層の研究に従事。この間(1981〜83年)日本南極観測隊越冬隊員。2009年4月動物・環境システム学科教授に就任、現在に至る。

研究のきっかけ

気象については子供の頃から興味をもっていた。北海道大学院修士課程修了後気象庁に就職した。気象庁では札幌管区気象台、高層気象台で勤務を行い、その後気象研究所に配属された。気象研究所では、オゾン層の問題を中心に研究を行ってきた。
1982〜3年にかけ南極観測隊越冬隊員として昭和基地でオゾン層の観測を行なっていたときに、南極上空のオゾン層の異変に気付いた。観測結果を1984年にギリシャで開催されたオゾンシンポジウムで発表した。このときの発表は「南極上空のオゾンホール」の世界最初の報告となった。南極オゾンホールの発見は、日本の南極観測史上最大の偉業といわれている。

研究の内容と目的

ライフワークである南極オゾンホールについての研究。
南極オゾンホール:南極オゾンホールは、1980年代初めに南極上空に出現し、その後1993年頃まで急速に拡大した。オゾンホールは地球規模の現象であり、地球上の生物に、直接あるいは間接的に大きな影響を与える。自分としては、南極オゾンホールの発生の状況を詳細に調べる。
銚子気象台との協力による、千葉県の気象、銚子の気象の研究(予定)。
千葉県および銚子市の気象:気象は我々が、我々の生活に直接に影響する現象である。自分たちが動き回れる、千葉県内あるいは銚子市内を守備範囲として、その影響を具体的に調べる。
千葉科学大生の気象予報士の資格取得をサポート(当然先生も気象予報士)。

どのようにして

極夜期間の南極上空は観測データが少なく、何が起こっているのか判断することが難しい。国立極地研究所などと協力して、人工衛星による観測結果などのデータを用いて、南極オゾンホールの発生するメカニズムを調べていきたい。

将来のその研究を何に生かせるか

オゾン層の問題は、地球規模の大気の構造や、地上の生物の存在そのものと関係する地球の基本的な要素であり、役に立つとかたたないとかという性質の問題ではないと考えている。南極オゾンホールは地球規模の現象であり、研究にも国際的な協力が必要である。オゾン層の現状はどうなっているのか、フロンガスの規制が現行のままでいいのかどうか、このような視点で研究を続けていきたいと考えている。

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