学部の特色

現代社会に求められる平和へのアプローチ

「危機には遭いたくない。しかし、どうしても避けられないのなら、その被害をできるだけ少なくしたい」という願いは全人類、全世界共通のもの。この願いを叶えるための学問が危機管理学です。千葉科学大学の危機管理学部はその対象範囲が災害や事故、公害や環境、食品や有害物質、経済や経営、国家安全保障など実に広範囲にわたっており、心理学や人間行動学および医療分野の側面からの解析なども視野に入れられています。日本初の学部として開設された当学部は、こうした観点から考えれば世界に例を見ない初めての学部であると言えます。危機管理の素養を身につけ、さらに健康、安全、安心を求める応用技術を修得して、安全で平和な社会を実現するトータルコーディネーターを育成するのが本学部の目標です。

安全で安心して暮らせる社会作りのために備える。

学部長 三村邦裕 教授

危機管理学部は、社会のリスク・危機に迅速に対応する知識を学ぶ「危機管理システム学科」、持続可能な地球環境の保全と環境教育について学ぶ「環境危機管理学科」、人の健康と生命を守るための知識と技術を学ぶ「医療危機管理学科」、工学的な技術と航空機について学ぶ「航空技術危機管理学科」、ヒトと動物の適切な関係を学ぶ「動物危機管理学科」の5つの学科で構成されています。これらの学科が連携し、社会をそして地球を助ける危機管理の専門家を大切に育てています。

危機管理に関する諸問題に取り組む5学科

危機管理に関連する教育研究には、これまでも工学部、生産管理学部、社会学部などにおいてその一部が独自に扱われてきました。しかし、最近のように高度に発展し複雑化した社会においては、緊急時に発生する事態は極めて多様化し、様々な事象に同時に対処しなければならなくなってきています。例えば、大震災などの際に発生する災害は、火災・爆発・交通障害・土砂災害・建造物破壊・ライフライン損壊など多岐にわたり、それに対処すべきことも救急救命をはじめとして二次災害防止、ライフライン確保、情報収集と発信、原因究明、生活環境の保全、感染症対策、ペットや家畜対策など多方面にわたるものです。さらに、危機管理やリスクマネジメントの立場からは災害発生以前の予知と予防ならびに危機対策マニュアル作成、緊急事態が一応収束した後の再発防止と環境への影響調査ならびに心理学的後遺症(PTSD)対策などが必要です。これらの事態に適切に対処するために本学の危機管理学部では、「危機管理システム学科」、「環境危機管理学科」、「医療危機管理学科」、「航空技術危機管理学科」および「動物危機管理学科」の5学科が互いに連携して教育・研究にあたることにより、様々な危機およびその管理に関連する諸学問領域を総合して新しい教育・研究システムを構築します。危機管理の素養を身につけ関連する専門分野を教育することにより、危機管理に関する諸問題を色々な分野から解決する糸口を見いだし、その対策を講じて快適な社会作りに貢献できる人材を育成することを目指しています。

危機管理学部の構成学科の図

教育システム

危機管理学部では、「豊かな教養に支えられ、国際社会で活躍できる素養」、「様々な危機に際して的確に判断、指導できる能力」と「各学科、各コースで学ぶ専門的な知識と技能」を合わせ持った人材を育成することを目標としています。全学共通の一般共通基礎科目で豊かな人間性を学び、学部共通基礎科目では主に1年次を中心に危機管理の基本的な素養を身につけると共に、少人数制の「教養ゼミナール」(全専任教員担当)を開講し、主体的な活動を通して専門教育の導入を図るとともに思考力、表現力を深め、自由な発想を育成します。主に2年次以降で各学科の特性に合わせて必要な基礎的科目を履修させ、コース専門科目では、基礎科目で履修した知識をもとに、順次専門性の高い科目を配置し、各学科の特性に合わせた専門的知識を深めます。各コース共通で4年次には卒業研究を開講し、実験・実習等を通じて、総合的研究能力を養成します。
なお、希望する学生には様々なコースで資格を取得することのできる科目が開講されています。

危機管理学部の教育システムの図

活躍する卒業生


救急救命士 千葉市消防本部勤務 救急課に所属、主に救急車に乗車して救急業務に携わる。消防自動車で出動して消火活動にあたることもある。

一刻を争う救急の現場、
守っているのは人の命なんです

もともと医療に関係した仕事に就きたいと思っていたところに、救急救命士という仕事に出会いました。救急の現場は人の命がかかっています。一刻を争う場合も多く、迅速かつ正確にということをしっかり心がけています。辛い場面に遭うことも多いですが、患者さんご本人やご家族から感謝の手紙をもらったりすることもあり、やりがいを感じています。体力も精神力も要求される男性中心の職場ですが、女性だからこそ活躍できる場もたくさんあります。これからもキャリアを積んで救急隊長を目指したいです。

教育研究上の目的・目標・教育方針

危機管理の素養を身に付け、安全で安心な社会を構築する知識と技能を修得し、健康で平和な社会を実現する人材の養成

危機管理システム学科の目標

リスクや危機に迅速かつ的確に対応できる専門知識と技能を学び、安全で安心な平和社会を創り出すことに貢献できる人材の養成

環境危機管理学科の目標

地球温暖化などの地球環境問題に危機管理・リスク管理の視点から、暮らしの安全・安心の確保に加え、自然との共生と地球環境の持続的利用と環境教育の発展に貢献できることの出来る人材を養成

医療危機管理学科の目標

安全と安心を科学し、人の健康と生命を守るための知識と技術を学び、チーム医療、医療安全、災害医療を柱とした危機管理の素養を持った医療技術者の養成

航空技術危機管理学科の目標

災害時に使う航空機の運用・利用に奇与し、人命救助を効率的に行える機材などを設計・運用できる人材を育成

動物危機管理学科の目標

危機管理の視点から、野生動物の保護、人畜共通感染症対策、適正なペット管理と災害時のペット対策と利用など、ヒトと動物との関連におけるリスク評価とリスク管理に貢献することの出来る人材を養成

アドミッションポリシー(入学者受入方針)
入学者選抜
危機管理の素養を身に付け、安全で安心な社会を構築する知識と技能を修得しようとする意識と意欲が高い者を国内外から幅広く受入れる。留学生ではこれらに加えて勉学に必要な日本語能力を身につけている者を受入れる。
初年次における教育上の配慮、高大連携
入試合格者に対する入学前教育、入学直後の一泊合宿研修、大学での勉強法および動機づけをはかる教養ゼミナールなどを実施することにより、入学後の勉学がスムーズに進められるよう配慮する。また、留学生には、日本語修得のために少人数で学べる場を設ける。
カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施方針)
教育課程の体系化
危機管理の全体像を把握させる学部共通基礎科目、各学科の基礎科目や専門科目を年次進行で編成し、その上で4年次には卒業研究など総合的な問題解決能力を養う科目を配置し実施する。
単位制度の実質化
授業を構成する講義、演習、実験、実習、実技のそれぞれについて、当該授業による教育と授業時間外に自ら行う学習を総合して教育効果が得られるように、単位あたりの規定時間数を設定するとともに、年間受講単位数の上限を設定する。
教育方法の改善
学生の学習の活性化と教員の教育指導方法の改善を促進するために、授業アンケートにより学生の自己評価と授業に対する評価を集約して学生へフィードバックするとともに、分析して組織的な取り組みを行う。また、チューター制度などを利用して、学生の要望を幅広く直接聴取し、改善に努める。
成績評価
厳格な成績評価を行うため、担当教員は授業科目ごとの評価方法をシラバスに明記して学生の勉学の指標とさせ、定期試験、演習、授業時の課題、授業参画への積極性、口頭試問などにより多角的、総合的に学力を判定する。
ディプロマポリシー(学位授与方針)
知識・理解
「学士(危機管理)」は、危機管理に重要なリスクアンドクライシスマネージメントの素養を身につけ、健康で平和な社会、安全で安心な社会を構築するために必要な知識や技能を修得している者に授与される。
汎用的技能
「学士(危機管理)」は、客観的なデータに基づき、さまざまな場面においてPDCA(plan-do-check-act)などの手法を用いて危機管理に対応することができる実践的な能力を修得している者に授与される。
態度・志向性
「学士(危機管理)」は、それぞれの専門分野の内容に習熟し,汎用的な技能を応用し修得した科学的知識や科学的思考力に基づき自ら危機管理に取り組むことができる能力をもった者に授与される。
総合的な学習経験と創造的思考力
自らが立てた新たな課題を解決する能力
「学士(危機管理)」は、人文社会科学、自然科学の知識や技能をもとに危機管理の観点からリスクアンドクライシスマネージメントの手法を用いて安全で安心な社会の構築に貢献する能力を発揮できる者に授与される。
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