我が国では、安全と水と空気はただで手に入るものと考えられてきましたが、近年の社会では科学技術の発展と国際化に比例して事故、災害、犯罪、地球環境汚染等の生活の安全を脅かす事態が多発するようになってきました。これらの災害等を予測すること、未然に防止すること、さらに緊急事態に的確に対処することは国民の一人ひとりにとっての最大の課題ともなってきています。企業や経済・経営分野あるいは国や地方自治体においても「危機管理」の重要性が叫ばれるなかで、大学において危機管理に関する教育・研究に取り組むことは緊急を要するものであり、それに対応すべく設置するのが本学部です。
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危機管理に関連する教育研究には、これまでも工学部、生産管理学部、社会学部等においてその一部が独自に扱われてきました。しかし、最近のように高度に発展し複雑化した社会においては、緊急時に発生する事態は極めて多様化し、様々な事象に同時に対処しなければならなくなってきています。例えば、大震災等の際に発生する災害は、火災・爆発・交通障害・土砂災害・建造物破壊・ライフライン損壊等多岐にわたり、それに対処すべきことも二次災害防止、ライフライン確保、情報収集と発信、原因究明、生活環境の保全、感染対策、救急救命等多方面にわたるものです。さらに、危機管理・リスクマネジメントの立場からは災害発生以前の予知と予防ならびに危機対策マニュアル作成、緊急事態が一応収束した後の再発防止と環境への影響調査ならびに心理学的後遺症(PTSD)対策等が必要です。これらの事態に適切に対処するために本学の危機管理学部では、「危機管理システム学科」、「動物・環境システム学科」および「医療危機管理学科」の3学科が互いに連携して教育・研究にあたることにより、様々な危機およびその管理に関連する諸学問領域を総合して新しい教育・研究システムを構築します。更に、平成22年からは「航空・輸送安全学科」が加わり、緊急時における人や機材の移送に威力を発揮する航空機の運航や整備、安全な輸送・車両の運用に関わることのできる人材を養成し、あらゆる危機やリスクに対応できるようになります。 このように、危機管理に関する諸問題を色々な分野から解決する糸口を見いだし、その対策を講じて快適な社会作りに貢献できる人材を育成することを目指しています。

危機管理学部では、「豊かな教養に支えられ、国際社会で活躍できる素養」、「様々な危機に際して的確に判断、指導できる能力」と「各学科、各コースで学ぶ専門的な知識と技能」を合わせ持った人材を育成することを目標としています。全学共通の一般共通基礎科目で豊かな人間性を学び、学部共通基礎科目では主に1年次を中心に危機管理の基本的な素養を身につけると共に、少人数制の「教養ゼミナール」(全専任教員担当)を開講し、主体的な活動を通して専門教育の導入を図るとともに思考力、表現力を深め、自由な発想を育成します。主に2年次以降で各学科の特性に合わせて必要な基礎的科目を履修させ、コース専門科目では、基礎科目で履修した知識をもとに、順次専門性の高い科目を配置し、各学科の特性に合わせた専門的知識を深める。各コース共通で4年次には卒業研究を開講し、実験・実習等を通じて、総合的研究能力を養成します。
なお、希望する学生には様々なコースで資格を取得することのできる科目が開講されています。







