COC事業の運営

cOC事業

防災・郷土教育を積み上げた、人に優しい安心して住める地域創り

地域の課題(ニーズ)と大学の資源(シーズ)の効果的なマッチングによる地域の課題解決、更には地域社会と大学が協働して課題を共有し、地域振興策の立案・実施まで視野に入れた取り組みを進める事業で、文部科学省が平成25年度より開始しました。本学も「地域のための大学」として自治体を中心に地域社会と連携し、全学的に地域を志向した教育・研究・社会貢献を進めるために、教育カリキュラム、教育組織の改革を行っています。

事業概要パンフレット(PDF:474KB)

平成26年度活動報告書(PDF:33.4MB)

平成27年度活動報告書(PDF:9MB)

平成28年度活動報告書(PDF:7.9MB)

平成29年度活動報告書(PDF:261MB)

平成30年度活動報告書(PDF:16MB)

本学の取り組み

銚子市には魅力的な資源が多く存在しますが、地域住民・企業等がその恩恵(豊かな自然や誇るべき歴史等)の価値と、地域全体に影響を及ぼす脅威(地震・津波等の自然災害)の危険性に明確には気づいていません。これらの課題解決のため、防災・郷土教育を積み上げ、人が安心して住める地域を創るために、地域の自然・環境や歴史・伝統・産業などの恩恵を知り学ぶ、地域志向の科目を開講。学生の地域社会とのコミュニケーション力を育成し、「地育地就」を進めます。

Ⅰ.教育(コミュニケーション、防災、郷土)

「銚子学」
地域を知り、地域を体験する全学部必修科目として、1年次対象に行います。
「プロジェクト学習」
2・3年次を対象に、グループ単位で地域の課題を発見し、解決に向けて取組みます
「卒業研究」
個人で地域の課題解決に取組み、地域の活性化を目指します。

Ⅱ.研究等

「防災まちおこし研究会」
多様な主体(産官学+民)が組織的に 協力・連携して、「防災まちづくり」と 「まちおこし」両方を同時に実現させるための活動を行います。
「銚子半島の地質学的研究」
地元の小・中学生等を対象に、銚子ジオパークを利用したリテラシー教育法の 開発、普及や自学教材による事前学習の効果等に焦点を当て、調査・研究を行います。

Ⅲ.社会貢献

「講演会・ワークショップ、防災士養成講座」
市民の防災意識の高揚を図るため、町内会、企業、各種団体等を対象に啓発活動を行います。
「市内教員向け銚子ジオパーク解説講座」
地元小・中学生への教育実践や小・中学校の教員が銚子ジオパーク利用した体験実習が実践出来るように支援を行います
「市民公開講座」
広い年齢層の市民の皆様に、気軽に受講できるよう身近で役立つテーマを選んでいます。

包括連携団体及び協力団体

包括連携協定書

包括連携協定書

銚子市をはじめとする11団体と包括連携協定を締結しました。「千葉科学大学COC地方創生推進協議会」を設置し、本事業への外部評価や地域活性化に向けて事業を推進しています。

事例:銚子学

『銚子学』とは、地域の課題解決に向け、地域の「恩恵」と「脅威」の両面を学ぶ1年生を対象とした、一から作り上げた全学部必修科目です。座学と実習で構成され、講師陣に銚子市長をはじめ、包括連携団体や地元企業等、それぞれの分野に関連する地域の方々をお招きし、地域の「土地の成り立ちと自然環境」「歴史・文化・観光」「産業と生活」「医療・福祉」「防災」を知り・学び、銚子ジオパーク見学、ボランティア体験、SGD(Small Group Discussion)、まち歩き実習を通して地域を体験します。

銚子学のすすめ」講師:銚子市長
SGD「銚子の医療・福祉のニーズを掘り起こそう」
まち歩き実習「魚のさばき方」協力:銚子漁協女性部
ボランティア体験実習市内(銚子駅周辺)のゴミ拾い
地域志向教育研究

地域を志向した取り組み(教育・研究・社会貢献)を実施しています。(2016年3月現在)

  • 銚子の土および海に生息する細菌の解析
  • 地域の子どもの健全な育成を促す薬物乱用防止教室の実施
  • 銚子地域における過去の地震・津波の履歴調査
  • Girlsキャリアパス講座in CHOSHI~女性が輝く地域づくりを目指して~
  • 銚子地域における過去1万年間の古環境復元
  • 銚子市内のアライグマ分布状況一斉調査
  • 銚子半島の冬鳥飛来状況調査
  • 学生と市民の協働による銚子市内での防災啓発活動
  • 銚子の自然の魅力を発見する石の楽器(サヌカイト)のコンサート
  • 銚子市内にある地域の助け合いを目的としたグループの関係機関と協働による実態調査
  • 銚子市における中小零細企業のブランド構築と地域社会の活性化
  • 犬吠崎温泉の新価値創出
  • 銚子市民の防災意識向上を支援するための学生防災インストラクター養成
  • 中心市街地活性化のための銚子再発見MAPほかの作成取組
  • 銚子市における健康で健全な家族の育成を推進するための基礎調査
  • 銚子、及び千葉科学大学を英語で学ぶ英語学習教材の開発
  • 地域創生とマーケティングの融合-地域内消費を拡大させるためのシステム構築のあり方-
  • 銚子の偉人「濱口梧陵」の教材化とその普及の試み
  • 利根川のシジミは復活できるか?:地質学からの検証
  • 海藻醗酵原料の化粧品への応用と有用性評価
  • 災害弱者用防災関連支援-視覚障がいの場合-
  • ウェブを利用した、地域情報および防災・安全情報の活用プロジェクト

COC+事業

平成27年度より 新たに、「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」に参加校として参画

地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)を発展させ、地方公共団体や企業等と協働して、学生にとって魅力ある就職先を創出・開拓するとともに、その地域が求める人材を養成するために必要な教育カリキュラムの改革を横断する取組に支援される文部科学省補助事業であり、地方創生の中心となる「ひと」の地方への集積を目的としています。
本学は、平成27年度に採択された千葉大学の「都市と世界をつなぐ千葉地方圏の“しごと”づくり人材育成事業」に参加大学として参画することになりました。今後は、銚子市をはじめ、事業協働機関と連携して産業振興や研究シーズの提供など、地方創生に向けた取り組みも行います。

本学の取り組み

銚子産品を活用した機能性食品の開発

(NPO法人ちょうしがよくなるくらぶ、銚子市地域雇用創造協議会、銚子缶詰企業、千葉科学大学)食品自給率258%を誇る銚子の豊かな漁業・農業資源を「健康」というテーマのもとで磨き、命を救う食、危機管理フードの開発による実践的な人材育成や商品開発を通じて、主に女性の雇用を創造する。危機管理フード開発に向けて会議を重ね、商品開発を目指す。

危機管理フード開発プロジェクト

マッシュルーム栽培におけるハエ駆除の新技術開発

(JAちばみどり、千葉県農林総合研究センター、農業事業者、千葉科学大学ほか)キノコの優良産地として高度な栽培技術を維持するため、差別化された簡便で低コストの菌類栽培の新技術を開発し、高度な担い手の育成及び定着を図る。

自然(再生可能)エネルギー産業、特に大規模洋上風力発電の導入

(銚子商工会議所、東京電力、銚子市、金融ファンドその他、千葉科学大学)銚子市の強み(自然環境、気候)のうち、特に海風を最大限活かした大規模洋上風力エネルギー産業の導入を支援する。

事業協働機関

(2017年1月現在)

COC+校 千葉大学
参加校 敬愛大学、千葉科学大学、木更津工業高等専門学校、千葉工業大学、聖徳大学短期大学部
協力校 放送大学、日本大学生産工学部、城西国際大学
参加自治体 千葉県、銚子市、横芝光町、いすみ市、勝浦市、長柄町、御宿町、南房総市、館山市、鴨川市、木更津市、東金市、山武市
参加企業等 日本政策金融公庫、千葉銀行、京葉銀行、千葉興業銀行、千葉日報社、千葉テレビ放送、サイボウズ、リゾートソリューション、マザアス、マイファーム、ベネッセi-キャリア、成田空港活用協議会、合同会社SOZO、横芝光町商工会、NPO法人TINA、NPO法人いすみライフスタイル研究所、自然と共生する里づくり連絡協議会、いすみ市商工会、港の朝市実行委員会、夷隅東部漁業協同組合、いすみ市耕作放棄地対策協議会、千葉県タクシー協会外房支部、いすみ市観光協会、いすみ鉄道、Rプロジェクト、リソル生命の森、向後米穀、理想郷、アクセルコミュニケーション、勝浦市商工会、ONE勝浦企業組合、横芝敬愛高等学校、千葉県立安房高等学校

銚子ジオパークについて

千葉科学大学が、屏風ヶ浦等ジオサイトに関する学術調査および啓蒙活動を積み重ねた結果、銚子市と大学との共同取組が本格化し、平成24年に「銚子ジオパーク」として国内認定を受けました。大学はジオパークガイド養成のため市民に向けて「銚子ジオパーク基礎講座」、「銚子ジオパークマスター講座」を継続実施し、修了者の一部はボランティア・ガイドとして活躍しています。 さらに、学生サークル「ジオ研究会」が組織化され、ガイドや教育支援の活動には積極的に協力する体制を取っています。
今後、ジオパーク活動を教育に活かす計画は以下の通りです。

銚子ジオパークについて

  1. 1.新たに開講する「銚子学」「プロジェクト学習」とともにそれ以外の郷土教育に関連する科目での教育におけるジオパーク活動活用の検討。<平成26年度>
  2. 2.「銚子学」「プロジェクト学習」におけるジオパーク活動の活用。<平成27年度から>
  3. 3.地球科学系の科目である「地学Ⅰ」および「環境地質学」で扱う地質遺産の重要性の中でジオパーク活動を紹介していく。<平成27年度から>
  4. 4.「地域環境保全学」においてジオパーク活動を地域環境保全の具体化の一つの成果ととらえ、ガイド活動および「体験型理科教育支援プロジェクト」への参加を通して「郷土教育」の大切さを学ばせる。<平成28年度から>
  5. 5.「ジオ研究会」への積極的な参加および「卒業研究」においても地質遺産を利用した郷土発展をテーマとすることを推奨していく。<平成29年度から>

これらの活動を通じて、学生が銚子を離れて出身地に戻った後も、各自の地元の地質遺産や郷土教育の重要性を再認識し、「人に優しく安心して住める地域創り」に貢献できるよう教育を継続していきます。<平成30年度以降>

防災まちおこし研究会について

「防災まちおこし研究会」では、銚子市の歴史・文化・産業などの「恩恵」を活かして地域の活性化・愛着の醸成を図りながら、地震・津波など自然災害の「脅威」に備える地域の防災力の向上にも取り組むための「防災まちおこしプロジェクト」を、銚子市の産官学民で構成される「メンバー」が中心 となって企画・実施するとともに、市民と学生で構成される「サポーター」が中心となって銚子市民の防災意識の啓発や防災教育活動にも取り組んでいきます。

メンバー
千葉科学大学(危機管理学部、薬学部、看護学部)、銚子市役所(危機管理課、 学校教育課)、銚子市消防本部、銚子市消防団、銚子商工会議所、銚子市観光協会、銚子市青年会議所、銚子市町内会連合協議会、銚子市社会福祉協議会、銚子中心市街地活性化研究会、千葉県立銚子高等学校
サポーター
千葉科学大学(学生)、市民、・・・

活動状況については、こちらをご覧ください。

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