地域の課題をプロジェクト学習で解決
千葉科学大学の手束聡子教授と粕川正光准教授、地域おこし協力隊の小宮一恭氏と島田裕貴氏が、2025年度から連携して実施している課題解決型授業「プロジェクト学習 AI活用人材を目指す!AIで人を助ける」(講義担当:地域おこし協力隊・小宮氏)の一環として、銚子市外川町にある「外川ミニ郷土資料館」(館長:島田泰枝氏)の歴史や資料を生成AIに学習させた「デジタルAI館長」を開発し、このたび実証実験を開始しました。
本取り組みは、同館に蓄積されてきた地域の歴史や文化を次世代へ継承するとともに、学生が生成AIを実践的に活用しながら地域課題の解決に取り組む、地域共創型のプロジェクトです。


90歳館長の「地域の記憶」を次世代へ
外川ミニ郷土資料館は、銚子市外川町の歴史や文化を伝える大切な拠点です。一方で、90歳を迎えた館長が持つ豊富な知識や貴重な資料をどのように次世代へ残していくかが課題となっていました。
そこで、地域おこし協力隊小宮氏の指導のもと、本学薬学部の佐藤修子さんを中心とした学生が、館長の知識や資料を生成AIへ学習させ、誰でも対話形式で地域の歴史や文化を学べる「デジタルAI館長」としてアーカイブ化しました。
多言語対応で新たな観光体験を提供
「デジタルAI館長」は、日本語に加え、英語・中国語での質疑応答にも対応しています。外川を訪れる外国人観光客にも地域の歴史や文化を分かりやすく紹介できることから、生成AIを活用した新しい観光体験の提供と、インバウンド需要への貢献が期待されています。
地域とともにAI人材を育成
本プロジェクトでは、学生が主体となって地域課題に向き合い、最先端の生成AIを実践的に活用しながら、「AIで人を助け、社会に貢献する人材」の育成を目指しています。
今後の展望
実証実験では、利用者との対話データを蓄積・分析し、AIの回答精度を継続的に向上させていきます。今後は「外川ミニ郷土資料館」での取り組みをモデルケースとして、銚子市内の観光・歴史スポットや行政・地域情報などへの展開も視野に入れ、地域全体で活用できるプラットフォームづくりを目指します。
なお、「デジタルAI館長」は外川ミニ郷土資料館内に常設されており、館内に設置された二次元コードをスマートフォンで読み取ることで体験できます。本学では、今後も地域と連携し、先端技術を活用した地域課題の解決と実践的な教育の充実に取り組んでまいります。





