近年、人類の発展が及ぼす生態系(動物やヒト、それらを取り巻く自然)への影響が深刻化しています。このような現状を解決できる人材を育成するため、千葉科学大学では、ダイビング実習や大学周辺でのフィールド実習などを大学の講義として取り入れています。本学が立地する銚子市は、自然豊かな川と海に恵まれた日本有数の港町です。銚子の豊かな自然を活用し、「目で見て手で触れて学ぶ」ことで、楽しく理解を深めることができます。
危機管理の素養と、安全・安心を追求する知識と技能を身につけた、健全で平和な社会の実現に貢献する専門家・技術者を養成します。
危機管理学部 ~安全・安心な社会~
「アジア初の危機管理学部」として創設された千葉科学大学危機管理学部は、2004年開設以来、一貫して文理融合、学際的な学問が学べ、そして「人を助けたいという人のための大学」という、本学のキャッチフレーズをそのまま代表する学部となっています。
などを獲得し、生き物の命(人も動物も)を守り、地域社会を守り、陸・海・空を守り(公安系公務員やパイロット等々)、社会のインフラを守り、そして家族を守る人として日々を生き、社会に貢献しています。
などです。行政であればいきなり大変重要なポストの危機管理室に配属される、企業であればいきなり品質保証部に配属されるといった具合です。このような危機管理の素養を 4年間で培った学部生たちは、いきなりバイタリティ・スペシャリティ・オリジナリティ・パーソナリティ(VSOP)を最初から持った人間として、活躍しています。
一般には危機管理というと、何か怖いようなよくわからない、あまりそんな事には触れたくない、と最初はとまどう方もおられるかもしれません。
でも、危機管理やリスクマネジメントは、すべての学問や社会のベースとなります。
などなど、危機管理やリスクマネジメントは、PCで言えばOS(オペレーティングシステム)であり、その上にWordやExcel等のソフトが乗って動いているように、「生きる上での基本」なのです。
危機管理をベースにしたうえで様々な専門知識や技術を学ぶため、単に医療学部、経済学
部、経営学部、工学部、畜産学部などの学部で学ぶのではなく、多様性と専門性を兼ね備えた実践的な学問を勉強します。
危機管理学部は4つの特色ある学科で構成され、それぞれの専門知識だけではなく、すべての分野に共通した危機管理の素養として、問題の発見、観察力、分析力、コミュニケーション能力、そしてリーダーシップなど危機管理に必要な知識と技術を学ぶことで、総合した問題解決能力を修得した学生を社会に自信を持って送り出しています。
そのような学生を育てているのは、理論だけでなく実際の数々の現場を経験し、危機管理やリスクマネジメントのそれこそ修羅場をくぐりぬけてきた多くの先生たちの存在です。全員が学生ファーストでありどんなときにも親身に学生に寄り添いながらも勉学や実践では厳しく教育する、そんな先生たちの存在は危機管理学部の誇りです。
本学部では、このような危機管理の素養そして実践を身につけ、安全で安心な社会を築いていく知識と技能を修得し、健康で平和な社会を実現できる基礎的能力を持った人材を養成しています。皆さん、この危機管理学部で明るい将来に向けた学生生活にチャレンジしてみませんか?
近年、人類の発展が及ぼす生態系(動物やヒト、それらを取り巻く自然)への影響が深刻化しています。このような現状を解決できる人材を育成するため、千葉科学大学では、ダイビング実習や大学周辺でのフィールド実習などを大学の講義として取り入れています。本学が立地する銚子市は、自然豊かな川と海に恵まれた日本有数の港町です。銚子の豊かな自然を活用し、「目で見て手で触れて学ぶ」ことで、楽しく理解を深めることができます。
近年、危機管理の分野でドローンの活用が普及しつつあり、本学においてもドローンを運用、操縦するために必要な、知識と技能を養うための講義を開講しています。
本学で実施している講義では、単にドローンを使えるようになるための授業ではなく、ドローンをどのように危機管理・研究に応用するか、なぜドローンが飛ぶのかなど、ドローンについて幅広く教養を深めるために、元パイロットの教員をはじめとした、各学科、各分野のプロフェッショナルの教員が教育を行っています。
千葉科学大学はドローンを飛行させるための制約を受けにくい環境であり、体育館やナイター設備を備えたグラウンド、充実した機材を使用して、ライセンスを取得するために練習することができます。
講義終了後には、ペーパー試験と操縦試験を実施し合格点に達した学生にたいして、「無人航空機操縦技能証明書」を発行しています。
この授業は、なんと全国でもおそらく唯一無二の、実践的なわくわくどき、 かつ厳しく危機管理を学ぶ体験型です。実際に社会で生じる危機・リスクについての実務理解や、リスクを一瞬で見つけるリスク・ウオッチング等の座学に加えて、危機管理広報訓練(模擬記者会見)をベースとした演習型講義が組み合わさった授業です。
ある事案発生により組織幹部が謝罪記者会見を行なう—という設定で、実際に発生した事例をベースに、その対応に当たった危機管理実務の専門家((株)エス・ピー・ネッワークのリスク・コンサルタントによるご協力)が解説するほか、現役の新聞記者をはじめメディアの方々のご協力により、緊迫感・迫力ある質疑応答に、学生たちは様々な社会人基礎力を獲得しています。
現実に各種警察活動が行われている施設、所属を見学、観察してその活動実態を学ぶほか、警察官の教育訓練の現場を見学し、多様な警察業務とそれに従事する警察官の育成のあり方を学ぶことができます。
治安に果たす警察の役割と仕事を正しく理解するとともに、警察活動をめぐる諸課題について一定の見識を得るため、警察施設見学の体験を踏まえ、集団討論、意見発表を行います。
動物危機管理学科の特徴の災害や危機に強い愛玩動物看護師を養成する教育を紹介します。本講座は、災害を中心に、災害急性期に動物救護のための獣医療を支援できる愛玩動物看護師を養成することを目的とし、愛玩動物の適正飼養や動物愛護管理行政との連携や、災害対策に対する知識や技能の取得を目指しています。この演習を履修することで、日本で唯一の資格である「災害支援動物危機管理士®」の資格が取得できます。本講座は現場で働く動物看護師、つまり社会人向けであるが、本学の学生だけは3年次に取得することができます。
具体的な内容は、平時の防災対策として、ハザードマップなどの確認、しつけ等の適正飼養の推進、災害医療に関する法律、要支援者に対する対応や、ネットワークづくりを学びます。災害時の対策として、避難所の開設と運営、動物救護支援所、自主防災組織としての動物保護施設での活動や復興支援を学びます。加えて災害時の愛玩動物看護師の役割として、被災者の心理理解と精神的支援、衛生管理、医療支援(熱海伊豆山土石流災害での医療支援写真1,2)、動物の救急救命処置である一次救命処置(BLS)、二次救命処置(ALS)を解説し、シミュレーターを用いた実践なども学んでいます。(写真3,4)。
写真1,2 熱海伊豆山土石流災害での災害救助犬の医療支援の様子
写真3,4社会人を交えた実践教育(新型コロナウイルス感染症拡大前、2019年の実施例)
危機管理に関連する教育研究には、これまでも工学部、生産管理学部、社会学部などにおいてその一部が独自に扱われてきました。しかし、最近のように高度に発展し複雑化した社会においては、緊急時に発生する事態は極めて多様化し、様々な事象に同時に対処しなければならなくなってきています。例えば、大震災などの際に発生する災害は、火災・爆発・交通障害・土砂災害・建造物破壊・ライフライン損壊など多岐にわたり、それに対処すべきことも救急救命をはじめとして二次災害防止、ライフライン確保、情報収集と発信、原因究明、生活環境の保全、感染症対策、ペットや家畜対策など多方面にわたるものです。さらに、危機管理やリスクマネジメントの立場からは災害発生以前の予知と予防ならびに危機対策マニュアル作成、緊急事態が一応収束した後の再発防止と環境への影響調査ならびに心理学的後遺症(PTSD)対策などが必要です。これらの事態に適切に対処するために本学の危機管理学部では、「危機管理学科」、「保健医療学科」、「航空技術危機管理学科」および「動物危機管理学科」の4学科が互いに連携して教育・研究にあたることにより、様々な危機およびその管理に関連する諸学問領域を総合して新しい教育・研究システムを構築します。危機管理の素養を身につけ関連する専門分野を教育することにより、危機管理に関する諸問題を色々な分野から解決する糸口を見いだし、その対策を講じて快適な社会作りに貢献できる人材を養成することを目指しています。
学科 | 定員 | コース |
---|---|---|
危機管理学科 | 120名 | 総合危機管理コース ビジネス・経営管理コース 消防官・地域防災コース 警察官・犯罪科学コース 自衛官・安全保障コース 地球環境保全コース |
保健医療学科 | 80名 | 臨床検査学コース 〈細胞検査士養成プログラム〉 臨床工学コース 救急救命学コース |
航空技術危機管理学科 | 40名 | パイロットコース 航空工学・ドローンコース 航空マネジメントコース |
動物危機管理学科 | 60名 | 動物生命科学コース 動物看護学コース 野生動物管理学コース 動物資源学コース 畜産学コース 水生動物学コース |
危機管理学部では、「豊かな教養に支えられ、国際社会で活躍できる素養」、「様々な危機に際して的確に判断、指導できる能力」と「各学科、各コースで学ぶ専門的な知識と技能」を合わせ持った人材を養成することを目標としています。全学共通の一般共通基礎科目で豊かな人間性を学び、学部共通基礎科目では主に1年次を中心に危機管理の基本的な素養を身につけると共に、「教養ゼミナール」(全専任教員担当)を開講し、主体的な活動を通して専門教育の導入を図るとともに思考力、表現力を深め、自由な発想を育成します。主に2年次以降で各学科の特性に合わせて必要な基礎的科目を履修させ、コース専門科目では、基礎科目で履修した知識をもとに、順次専門性の高い科目を配置し、各学科の特性に合わせた専門的知識を深めます。各コース共通で4年次には卒業研究を開講し、実験・実習等を通じて、総合的研究能力を育成します。
なお、希望する学生には様々なコースで資格を取得することのできる科目が開講されています。
危機管理の素養を身に付け、安全で安心な社会を構築する知識と技能を習得し、健康で平和な社会を実現できる基礎的能力を持った人材の養成を目的とする。
危機管理学部
危機管理学部では、危機管理の素養を身に付け、それぞれの専門分野における知識と技能を修得し、安全・安心な社会の構築に寄与する態度や思考力を身につけた者に学士(危機管理)の学位が授与されます。
危機管理学部
危機管理の素養を身につけ、それぞれの専門分野に関する専門知識と技能を有し、安全・安心な社会の構築に貢献する人材養成を目的として、教育課程編成、当該教育課程における学修方法・学修課程、学修成果の評価の在り方について示します。
教育課程は一般基礎科目と専門教育科目から構成されており、一般基礎科目は人文・社会科学、外国語、保健体育等からなり、専門教育科目は学部基礎科目、学科基礎科目、学科専門科目、専門実習科目及びこれらの集大成となる卒業研究を主とする総合科目を年次進行で編成し実施します。
初年次教育では、それぞれの専門分野の基礎知識を学科基礎科目として修得し、更に「危機管理学入門」等の学部共通科目及び学科基礎科目により危機管理及び専門分野における基礎的な知識・技能が修得できるように設定されています。2年次から3年次にかけては、学科基礎科目に加えて、学科専門科目においてアクティブラーニング、SGD(Small Group Discussion)により、それぞれの専門分野に関する専門的知識・技能が効果的に修得できるように設定されています。3年次より研究室に所属し、リスク・危機管理に携わる者として必要なコミュニケーションスキル、研究手法等を学び、4年次に「卒業研究」をとおして総合的な問題解決能力が身につくように設定されています。
また、教育課程を通じて、キャリア科目において、それぞれの専門分野に関わる現場の見学や実務実習に より、それぞれの専門分野において社会に貢献する態度を身につけ、将来の進路選択に活かせるように設定されています。
「卒業研究」は学科で求める知識・技能・態度・思考力についての総合的な評価科目として、教育課程の 集大成と位置付けられています。
危機管理学部