2026年6月12日~14日、横浜にて開催された「第67回 日本臨床細胞学会 総会」で、保健医療学科の池田聡教授が研究発表しました。

発表演題名は「ゲノム検査のための毛細管を用いたより信頼性の高い腫瘍細胞検体作成の基礎的検討」です。

 

近年、がん細胞のゲノムを調べ、その遺伝子の変化をもとに、患者一人一人に適切な治療法を選択していく、がんゲノム医療が飛躍的に進歩しています。これにともない、医療機関における病理検査部門では、腫瘍細胞含量が低いことによる遺伝子検査の偽陰性を厳格に避ける必要があります。

本研究ではミクロヘマトクリット用の毛細管を用い、遠心分離と選択的サンプリングを用いて腫瘍細胞の割合を増加させた標本を作製する方法を検討しました。

 

検討の結果、目的に応じた細胞集団のサンプリングを可能とし、また腫瘍細胞比率を確実に偽陰性が起きないところまで引き上げることで、がんゲノム検査にも応用できると考えられ、患者に正確な結果をもたらす意味で臨床的意義がとても大きい処理法になる可能性が示唆されました。

 

本学の危機管理学部 保健医療学科 臨床検査コースでは、ゲノム検査に関係する遺伝子分析科学認定士(初級)の資格試験を学生が受験することができます。これからのゲノム検査に貢献できる臨床検査技師を教育・輩出していくとともに、今後も質の高い臨床検査と医療に寄与する研究を進めてまいります。