進化の謎から未来の医療へ! 西口慶一先生が着任
「なぜ人は病気になるのだろう?」そんな素朴な疑問を、何億年もの生物の進化から考える研究者が、保健医療学科に加わりました。臨床検査の現場と薬学教育の経験を持つ西口慶一准教授をご紹介します。
病気の謎を、生物の進化から解き明かす
西口先生の専門は「進化医学」。人間の体が進化の中でどのように形づくられたかを手がかりに、病気の原因や新しい治療法を考える研究です。現在、感染症に関わるワクチン研究と、ヌタウナギからヒトの体の仕組みを調べる研究に取り組んでいます。
研究① ウイルスの一部を利用した新しいワクチンを目指して
新型コロナウイルスの表面にある「スパイクタンパク質」に注目し、免疫が認識する短い部分(エピトープ)を使ったワクチンを研究しています。「MolCraft(モルクラフト)」という人工進化の技術を用いて、免疫細胞が認識しやすいタンパク質の形を探しています。まだ研究段階ですが、感染症に対する新しい予防法につながる可能性があります。

研究② ヌタウナギの体に、医療のヒントが隠れている?
ヌタウナギは、脊椎動物の進化を考えるうえで重要な生物です。西口先生は、心臓や血液の流れ、食べ物と水の通り道に関わる構造を調べています。ヒトの心臓や、食べ物が気管に入ってしまう「誤嚥(ごえん)」の仕組みを、進化の視点から考える研究です。

さらに、体内で働く酵素「乳酸脱水素酵素(LDH)」の立体構造も比較しています。深海などの圧力に耐える仕組みを調べることが、ヒトのLDHの働きや病気を理解する手がかりになるかもしれません。

もう一つの顔は、少林寺拳法の「二段」の拳士!
西口先生は、少林寺拳法の二段の拳士。少林寺拳法では「身体と心は一体のもの」と考え、身体の強さと心のやさしさをバランスよく育てることを大切にしています。自分を磨くだけでなく、困っている人を助け、社会の役に立つことも目標です。先生は大学でも学生とともにクラブ活動に取り組みたいと考えています。
「成績が良くなくても、夢は持てる」高校生へのメッセージ
「学生時代は勉強の成績が下位だった私も、挑戦を重ねて大学教員になりました。だからこそ、今の成績だけで将来を決めてほしくありません。」
西口先生は、臨床検査関連企業での経験や薬学部での教育経験を生かし、国家試験に向けた学びも、学生生活での挑戦も応援したいと話します。目指すのは、学生が安心して質問でき、一人ひとりの夢に寄り添える教員です。
「夢を持ち、一緒にその夢をつかみましょう!」





