薬学部薬学科
医療費の削減は、日本を含む世界中において重要な課題である。アミノ基またはカルボキシ基を有する医薬品について、α-アミノ酸およびコハク酸を介してD-グルコサミンを導入することで、安価に付加価値をつけられる非イオン型水溶性医薬品を開発することを目指す。このような医薬品は、細胞膜を通過することが可能であると予測され、かつ、微生物または酵素によりα-アミノ酸部分で切断できることで、活性化できると予測できる。すなわち、アミノ酸配列を工夫することでオーダーメイドの医薬品の創生が可能になる。また、水溶性と脂溶性のバランスを考える必要がないうえに、これまでに開発されてきたアミノ基またはカルボキシ基をその部分構造に有するすべての医薬品について、同等以上の効果が期待できる無制限の新規医薬品を容易に準備できる点に大きな特徴がある。