薬学部薬学科
医薬品シーズの中には、十分な薬理活性があるものの、体内動態(吸収・分布・代謝・排泄)において良好な結果が得られず、開発を断念したものが数多く存在する。このような問題を回避すべく、薬物代謝において主要な役割を果たしている加水分解酵素の基質認識能について調査を行っている。様々な構造を有する基質を化学合成し、加水分解活性を調査することで、加水分解速度に影響を及ぼす構造的要因を解明する。それにより、医薬品設計において有益な情報を提供することを目的としている。また、得られた情報を応用し、代謝活性化速度を調節したプロドラッグモデルの設計と合成を行っている。