大島研究室

医療危機管理は、医療安全と院内感染対策にあると言えます。病院勤務において、ICTメンバーとして長年インフェクションコントロールの仕事を行てきました。その経験より、院内感染における感染制御および薬剤耐性菌の同定や薬剤耐性メカニズムについて研究しています。特に、院内感染で問題となるClostridium difficile (CD)菌、緑膿菌、MRSAなどを研究テーマとしています。 CD菌は、抗菌薬の不適切な使用により腸内で異常増殖を起こし毒素を産生する抗菌薬関連下痢症の原因菌です。偏性嫌気性菌ですが、芽胞を形成し乾燥にも強く、環境中で長期にわたって生存するため院内感染を起こす菌として問題となっています。この菌の毒素産生性については、未解決の部分が残されていて、主にこれらの研究について取り組んでいます。