自衛隊とは?

 

自衛隊の任務は、自衛隊法という法律に細かく定められています。その役割は大きく分けて3つあります。

  1. わが国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、侵略に対して我が国を防衛すること、これが自衛隊の主たる任務です。
  2. 大規模な自然災害、特殊災害、新たな脅威など多様な事態に対応して公共の秩序の維持にあたること、これは従たる任務とされています。
  3. 国際平和協力業務や国際緊急援助活動など国際社会が協力して行う国際平和協力活動に取り組むこと、この業務は1と2の任務に支障のない範囲で行うこととされています。

過去の実績

  • 平成30年度
    一般幹部候補生(※1)(航空自衛隊) 1名
    一般曹候補生(※2)(陸上自衛隊)  4名
    ※1 一般幹部候補生試験は将来幹部自衛官を目指す人の採用試験です。試験に合格すると、幹部候補生としてそれぞれ陸・海・空幹部候補生学校に入校し、約1年間の課程教育を経て、3尉に任命され、以後幹部自衛官として全国の部隊等で勤務することになります。
    ※2 一般曹候補生試験は、部隊の中核である曹を目指す人の採用試験です。試験に合格すると基礎教育(陸:約6ヶ月、海:約4ヶ月、空:約7ヶ月~1年4ヶ月)後、部隊で経験を積み、入隊後、2年9ヶ月以降、選考により曹に昇任します。選抜試験に合格すれば幹部に昇任することができます。

卒業生の活躍

令和元年度(現時点)
一般幹部候補生(陸上自衛隊) 1名(※3既卒者2017.3卒)
一般曹候補生(陸上自衛隊)  1名

※3 本合格者は、卒業年次に幹部候補生の一次試験には合格しましたが、2次試験で涙を飲みました。現在、陸上自衛隊に勤務しながら受験勉強を続け、今回合格しました。将来幹部になるという強い意志を持ち続け、見事栄冠を勝ち取ることができました。


この先生がすごい!

佐藤庫八先生

自衛官・安全保障コースを主に担当されているのが佐藤庫八教授です。
同先生は、元自衛官です。昭和44(1969)年に入隊、平成18(2006)年2月の誕生日に1等陸佐の定年年齢56才で一端退官、翌日から平成27(2015)年まで再任用自衛官として勤務された。自衛官としての勤務年数46年間という最長記録をもっておられる。
同先生は、現在もなお自衛隊と米陸軍との共同訓練にアドバイザーとして参加している。米軍からは自衛官勤務当時の功績により2回勲章を授与されている。退官後、平成27年4月から、本学の教鞭をとられている。再任用自衛官当時は、陸上自衛隊幹部学校で防衛法制教官であり、前職においても防衛法制担当者であった。
 この自衛官当時の知見を活かし、自衛官安全保障コースの4科目を担当されている。高校生時代、安全保障の教育を受けたことも、話しも聞いたことのない学生にどの内容をどの程度教える、伝えていけば良いのか日夜苦慮・検討されている。
 また、研究面においては平成29~30年度、外務省の補助金事業「平和安全法制に基づく今後の我が国の国際平和協力の在り方・方向性の研究」のチーム・リーダーを務め、令和元年6月「A」評価を受けている。

学生活動


その他の関連情報

受験生及び保護者の皆様へ
 危機管理学部危機管理学科に自衛官・安全保障コースが設けられたのは、平成28(2016)年度です。新コース設置以前において自衛隊を目指す学生は、ほとんど皆無の状況でした。現在も先ずは消防官、警察官を目指すという状況に変わりはないのですが、入学当初から幹部自衛官になりたいという学生が少しずつ増えてきています。 また、危機管理学部以外でも薬学部から薬剤幹部候補生に合格した学生もでています。
  自衛官・安全保障コースの各科目の講義を通じて自衛隊の活動を紹介していく必要があると感じています。活動を紹介するために毎年行っているのは自衛隊の部隊訪問、訓練演習の研修及び自衛隊音楽祭りの見学です。
 部隊訪問は1年次学生を対象に昨年は陸上自衛隊高射学校(下志津駐屯地)を、 訓練演習は3年次学生を対象に陸上自衛隊と米陸軍の指揮所演習である「日米共同方 面隊指揮所演習(略称:YS演習)」を、全学年共通ですが毎年度日本武道館で公演さ れる「自衛隊音楽祭り」の見学に行っています。
 自衛隊の活動の実態を正しく知ることによって、受験者も合格者も増えていくもの と思っています。