危機管理学部動物危機管理学科
1)家畜では、量的形質遺伝子座の解析やゲノムワイド相関解析など、形質と関わる遺伝子の探索が進められ、一部では、責任遺伝子の解明に至っている報告もある。さらに、ゲノム情報を用いた選抜により、特徴的な形質を伴う系統造成も報告され、ゲノム情報を育種へ利用した際の有効性が証明されている。そこで、大学周辺の畜産農家の家畜を対象としたゲノム情報による生産性向上の実現に向け、各集団から得られるゲノム情報を把握、活用、さらに各種の研究報告などの情報に基づき遺伝子解析に取り組む。
2)ヨーロッパを中心に動物福祉(アニマルウェルフェア)に配慮した飼養管理が実施されているところである。国内においてもアニマルウェルフェアを実践した家畜生産を目指し、各畜種の飼養管理指針が公表されている。しかしながら、生産性との兼ね合いから、取り組みが進まない現状がある。そこで、大学周辺の畜産農家の協力によりアニマルウェルフェアを考慮した飼養管理と生産性について検討し、その普及に取り組む。