運動神経と筋細胞の間には神経筋接合部と呼ばれるシナプスがあり、筋収縮に関わるシグナル伝達が行われています。神経筋接合部は中枢神経系の神経シナプスと比べて大型で複雑な形態をしており、神経筋間のシグナル伝達に関わる多様な分子が局在しています。このような神経筋接合部に特有の形態や分子局在は、加齢や神経・筋疾患によって崩壊することが知られていますが、そのメカニズムの多くはまだ明らかになっていません。
加齢マウスや神経筋疾患モデルマウス、あるいは培養細胞を用いて、加齢や神経・筋疾患による運動機能低下と神経筋接合部の崩壊の関係を明らかにすることを目指しています。