薬学部薬学科
免疫系の細胞間情報伝達物質であるサイトカインの新規測定方法開発とこれを用いた病態解析に取り組んできた。生体内のサイトカイン産生状況の変化は、多くの疾患と関連する。従って、サイトカインの産生状況を効果的に評価することができれば、疾患の診断や病態解析に有用である。しかしながら、多くのサイトカインは生体内で微量で、局所的に、多種類が相乗的に作用するためその分析は難しい。われわれはこれまでに、複数種のサイトカインの包括的分析法を開発し、免疫疾患の病態解明に取り組んできた。さらに、これらを応用し、機能性食品によるサイトカイン産生制御方法の開発研究に取り組んでいる。例えば、プロポリス、ウコン、コーヒーがIL-17産生制御作用を持ち、免疫疾患発症予防効果を持つことを明らかにした。