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救急救命学コースの学生がハワイ・ホノルルで初の海外実習/アメリカの救急業務を実体験、グローバルな救急救命士目指す

19.04.11

世界に目を向けた救急救命士の養成を目指すべく、本学危機管理学部保健医療学科(旧:医療危機管理学科)救急救命学コースは2019年3月13日から2日間、米国ハワイ州ホノルル市で初めて、救急救命学の実習を行いました。

米国のERに習って、日本では1992年に救急救命士が救急車に同乗し救命処置を行えるようになりましたが、文化的な背景が大きく異なり、使用薬剤や資器材、プロトコール、勤務体制等あらゆる面で日本独特のシステムが続いています。「賢者は歴史に学ぶ」という言葉がよく云われますが、これまで日本が目指してきた米国の救急業務を実際に確認することが、今回の海外実習の目的です。

実習には救急救命学コースの学生7人と引率教員の計8人が参加。ホノルル市の救急救命機関「Honolulu Emergency Service Department」と連携を取り、1日目はホノルル市の救急に関する説明を受け、質疑応答などディスカッションの後、同市にある救急ステーション3カ所と消防施設附属ステーション1カ所を回り、施設や薬剤、消耗品の管理について見学しました。2日目は各救急ステーションに分かれ救急車同乗実習を行いました。一人あたり7~8件の出場があり、日本との違いを肌で感じるあっという間の8時間でした。

パラメディック(多様化した救急救命士)の資質についての質疑応答では、「人を助けたいと願うこと(Desire to Help Other)」という回答がありました。これはまさに本学が目指している人材養成の目標であり、学生たちも真摯に受け止めていました。

今回実習した学生は将来、日本の救急救命を担う人材です。この貴重な経験をいかし、グローバルな救急救命士となることが期待されます。本学はこれからも、救急体制の違いや異文化を理解できる海外実習を継続していきたいと考えます。
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