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薬学科の坂本助教、照井教授らの共同研究の成果がInternational Journal of Molecular Sciences(IJMS)に掲載されました

23.07.26

2021年のノーベル生理学医学賞で話題となった温度や触覚の受容体「TRP(トリップ)チャネル」の一つであるTRPA1は、様々な刺激物質で活性化される受容体であり、炎症に深く関与すると言われています。
また、タバコの煙や細胞増殖促進因子ポリアミンの酸化分解によって発生するアクロレインは、非常に細胞毒性が強く、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や脳梗塞患者中で増加することが知られています。
今回、アクロレインの細胞毒性におけるTRPA1の寄与を明らかにしたことが評価されました。TRPA1やアクロレインが関わる疾患の病態解明、治療薬の開発が期待されます。

Transient Receptor Potential Ankyrin 1 (TRPA1) Channel Mediates Acrolein Cytotoxicity in Human Lung Cancer Cells
Akihiko Sakamoto, Yusuke Terui, Kazuei Igarashi, Keiko Kashiwagi.
Int. J. Mol. Sci. 2023, 24(14), 11847
https://doi.org/10.3390/ijms241411847
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