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多様な動物に関する専門知識と技術を学び、
幅広い動物危機管理分野で活躍できる人材を養成。

動物危機管理学科の強み

  • 動物生命科学・動物看護学・野生動物管理学・動物資源学・畜産学・水生動物学・アニマルビジネスの各分野に関わる危機管理を学べる7コースを設置
  • 学内・野外での実習や施設見学等を通じて、動物危機管理の現状と課題を探求
  • 動物危機管理の専門家は社会ニーズが高く、中央官庁や地方自治体でも活躍
  • 博物館学芸員資格の取得が可能

学科概要

動物危機管理とは、「動物とヒトの接点に存在するリスクや危機に対して管理すること」を意味します。この中には「動物が有するリスク」や「動物が関わるヒトへのリスク」などについて、科学的知見に基づいてリスクを評価すること(リスク評価)、リスクの軽減策や回避策の検討や管理を行うこと(リスク管理)、実際に発生した災害などの危機が動物に及ぼす影響などを最小化(減災)すること、早期回復の方策や仕組みを検討し実行すること(危機管理)などが含まれます。本学科では動物危機管理に関する専門知識と技能を身につけて、ヒトと動物が共存・共生できる安全・安心な社会の構築に寄与できる人材を養成します。

動物生命科学コース

動物生命科学の基礎と動物実験についての知識と技術を学ぶ

動物看護学コース

愛玩動物の災害や危機に強くなる動物看護学を学ぶ

野生動物管理学コース

野生動物・動物園動物などの行動学や管理方法などを学ぶ

動物資源学コース、畜産学コース

牛や豚、鶏などの家畜の繁殖および飼育管理する技術を学ぶ

水生動物学コース

海洋生態系の成り立ちと保全や危機管理について学ぶ

アニマルビジネスコース

動物に関する幅広い知識を身につけ、起業・経営について学ぶ

実践によるスキルアップを中心とした3つの特長

実験動物技術者一級資格の受験特例校として、毎年合格者を出しています。

特長1 扱う動物の範囲が広い。

愛玩動物、野生動物、実験動物、産業動物、水生動物など多くの動物を扱い、人と動物の共生を考えます。

愛玩動物動物看護学入門では、動物看護の基本的概念や果たすべき役割を理解しつつ、動物看護に必要なチーム医療、動物の健康管理や疾病予防、衛生・安全管理等の技術を学びます。臨床動物看護学では具体的に動物の健康状態を、健康時、急性期、慢性期および終末期に分類しつつ、病態生理を理解しながら専門的な看護技術を学びます。動物看護学実習Ⅰ・Ⅱでは実習犬のこむぎさんに参加してもらいながら、講義で学んだ動物看護技術を実践的に習得します。
産業動物産業動物学では、畜産が自然界の物質循環のなかで家畜を用いて動物性食品などを生産するものであることを学び、また日本の畜産が世界の農業生産と深くかかわっていることも学びます。さらに、学外の牧場・飼料工場・食肉公社における見学や実習を通じて、飼養管理、食の安全性の確保および食料の安定供給に関連する知識と技術の習得を目指します。
野生動物野生動物管理学では、野生動物との共存をめぐる問題である鳥獣害問題や外来種問題などを解決するための理論や技術について学びます。また、生物多様性保全学や環境と生物などの講義を通じて、生物多様性維持の仕組みや、その危機管理についても学びます。さらに、野生動物管理学実習における銚子付近をフィールドとした調査を通じて、野外調査の基礎技術の習得を目指します。
実験動物実験動物学では、動物実験を科学的・倫理的観点から適正に遂行するために必要な動物実験の基本を学び、さらに実験動物技術者になるために必要な専門的で実践的な技術について学びます。実験動物学実習では、動物実験の実践倫理を身につけ、保定法、麻酔法、経口投与法、注射法、個体識別法および安楽死法などの基本的実験手技の習得と共に、病原体感染事故等の診断、病原体検出および治療に関する技術の習熟を目指します。
水生動物水生動物学では、水生動物と人間の持続的な共存を実現するため、水圏生態系を保全するための知識と水生動物を育てる技術を備えた人材を育成します。講義では、水圏生態系の成り立ちや水生動物の基礎生態、繁殖方法、危機管理などに加え、好適環境水など最先端の陸上養殖技術についても学びます。また実習では、銚子ならではの地の利を生かしたフィールドワークや、陸上養殖施設を利用した水生動物の飼育実習などを行います。

特長2 様々な実習を経験することができる。

学内外での多様な実習を通じて、様々な角度から人と動物の関わりについて学びながら、
自分に合った進路を探すことができます。

  • 動物行動学実習(1年)
  • 動物機能形態学実習(2年)
  • 産業動物飼育実習(2、3年)
  • 動物看護学実習(3年)
  • 水生動物学実習(2年)
  • ダイビング実習(集中講義)

特長3 多くの資格が取れ、幅広い分野に就職できる。

愛玩動物看護師、実験動物技術者をはじめ、動物に関わる様々な資格の取得が可能で、卒業生は動物関連業種だけでなく
幅広い分野で活躍しています。

目指せる資格と資格をいかせる職業
目指せる資格 資格をいかせる職業
愛玩動物看護師
愛玩動物飼養管理士
動物病院、動物実験施設(大学・研究所)、動物園、地方自治体動物愛護センター、農業共済、畜産産業、大学教員、ペット保険会社、動物医療機器会社、ペット関連産業、獣医関連出版社、ドッグトレーナー、製薬会社、実験動物飼育管理受託会社、動物薬登録販売師
実験動物1級・2級技術者 動物実験施設(大学・研究所)、製薬会社、実験動物飼育管理受託会社、安全性試験受託機関、実験動物ブリーダー
食品衛生管理者 食品加工会社、魚肉・ハム等食品製造会社
博物館学芸員 動物園、水族館、自然系博物館や資料館、サイエンスコミュニケーター
生物分類技能検定2・3級 野生生物調査員、環境影響評価コンサルタント
防災士 地方自治体職員
潜水士、スキューバライセンス 水族館、ダイビングインストラクター、海洋コンサルタント会社、海洋調査会社、漁業・養殖業
※他にも、狩猟免許、災害支援動物危機管理士®、PetSaver、捜索救助犬サポーター検定など
卒業後の進路(2015年度~2023年度)
公務員 農林水産省・動物検疫所、福島県庁・畜産課
愛玩動物 あらおい動物病院、イオンペット(株)、岩手大学農学部附属動物病院、辰巳台動物病院、とことこ動物病院、富澤動物病院、日本全薬工業(株)、(株)日本動物高度医療センター、ハートワン動物病院 総合医療センター、ペテモ動物医療センター幕張新都心、など
実験動物 アドバンテック(株)、大阪大学医学部附属動物実験施設、(株)ジェー・エー・シー、自治医科大学先端医療技術開発センター、(株)新日本科学、(株)スターラボ、日本クレア(株)、(株)ボゾリサーチセンター、メディフォード(株)、など
産業動物 イワタニケンボロー(株)、(独)家畜改良センター、グローバルピッグファーム(株)、(株)佐藤農産、(株)しあわせ牛、(株)シムコ、(有)ジェリービーンズ、知多大動物病院、(株)ハンドレッド、(有)ブライトピック、(有)瑞穂農場、など
環境・水生動物・野生動物 (株)アクアガイド、アジア海洋(株)、イカリ消毒(株)、共和化工(株)、(株)シー・アイ・シー、タイガー(株)、(株)土木管理総合試験所、プラスワンスタイル(株)、(有)バーデン、LEGOLAND Japan合同会社、など
その他 (株)アウトソーシングテクノロジー、(株)EDUWARD Press、(株)パスコ、など
進学 麻布大学大学院、千葉科学大学大学院、東京都市大学大学院、東京農業大学大学院、酪農学園大学大学院、など

この他の就職実績については、キャリア支援課のページをご覧ください。

在校生の声

動物危機管理学科2年
岩崎 真佳さん

水族館の学芸員として、
水生動物の魅力を広めていきたいです!

大学の目の前が海で、自然豊かな立地から、充実したフィールドワークができるのが魅力です。また、ひとつの分野にとらわれず、動物に関わる幅広い分野を学ぶことができ、動物に関連した職業観を広げられています。

動物危機管理学科の教育目標

  1. 安全で安心な平和社会を創り出すことに貢献し、多様な動物とヒトの接点に存在するリスク・危機に対する評価・管理等を含む動物危機管理に関する専門的知識及び技能を有し、生命倫理と動物福祉に基づきヒトと動物が共存・共生できる社会の構築に寄与できる基礎的能力の育成
  2. 動物生命科学、動物看護学、野生動物管理学、動物資源・畜産学、水生動物学又はアニマルビジネスの各分野における多様な動物を対象とした動物危機管理に関する専門知識に基づくヒトと動物の共存・共生を実現させる実践能力の育成
  3. 多様な動物を対象とした動物危機管理に関する専門分野に携わる者として必要なコミュニケーション能力の育成
  4. 問題に対し論理的・実践的な解決策を考案する能力の育成
  5. リスク・危機管理の実践を通じ、国際社会においても活躍・貢献できる基礎的能力の育成
ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)DP

動物危機管理学科
動物危機管理学科では、多様な動物とヒトの接点に存在するリスクや危機に対するリスク評価・リスク管理・危機管理等を含む、動物危機管理に関する知識と技術を学び、安全・安心な社会の構築に寄与する態 度や思考力を身につけた者に学士(危機管理)の学位が授与されます。

知識
  • 自然科学の基礎的な知識と応用力
  • 動物生命科学、動物看護学、野生動物管理学、動物資源学、畜産学、水生動物学又はアニマルビジネスの各分野における多様な動物を対象とした動物危機管理に関する専門知識
  • 技能
    多様な動物を対象とした動物危機管理に関する専門知識に基づくヒトと動物の共存・共生を実現させるた めに必要な技能
    態度
    動物危機管理に関する専門分野に携わる者として必要なコミュニケーション能力を有し、生命倫理と動物福祉に基づきヒトと動物が共存・共生できる社会の構築に貢献する態度
    思考力
    問題に対して論理的・実践的な解決策を考案する能力
    力リキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針)CP

    動物危機管理学科
    多様な動物を対象とした動物危機管理に関する専門知識と技能を有し、ヒトと動物が共存・共生できる安全・安心な社会の構築に貢献する人材養成を目的として、教育課程編成、当該教育課程における学修方法・学修過程、学修成果の評価の在り方について示します。

    初年次教育では自然科学系の基礎知識を学科基礎科目として修得し、更に「危機管理学入門」等の学部共通科目及び「動物危機管理入門」、「動物学」等により危機管理及び専門分野における基礎的な知識・技能が修得できるように設定されています。2年次から3年次にかけては、学科専門科目において、アクティブラーニング、SGD(Small Group Discussion)により、家庭動物(ペット等)、野生動物、実験動物、産業動物、水生動物等の多様な動物を対象とした動物危機管理に関する専門的知識・技能が効果的に修得できるように設定されています。3年次より研究室に所属し、動物危機管理に関する専門分野に携わる者として必要なコミュニケーションスキル、研究手法等を学び、4年次に「卒業研究」をとおして総合的な問題解決能力が身につくように設定されています。
    アニマルビジネスの分野では、動物危機管理に関する専門的知識・技能の修得に加え、起業や企業経営のリスク・危機管理に関する専門的知識・技能も修得できるように設定されています。
    また、教育課程を通じて「キャリアデザイン」、「教養ゼミナール」、「動物危機管理実習」、「動物実務実習」等のキャリア科目において、ヒトと動物の共存・共生に関わる現場の見学や実習により、生命倫理と動物福祉に基づきヒトと動物の共存・共生できる社会の構築に貢献する態度を身につけ、将来の進路選択に活かせるように設定されています。
    「卒業研究」は学科で求める知識・技能・態度・思考力についての総合的な評価科目として、教育課程の集大成と位置付けられています。

    アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)AP

    動物危機管理学科

    入学者選抜
    本学科は、動物生命科学、動物看護学、野生動物管理学、動物資源学、畜産学、水生動物学又はアニマルビジネスの各分野における多様な動物を対象とした動物危機管理に関する専門知識と技能を有し、ヒトと動物が共存・共生できる安全・安心な社会の構築に寄与できる人材の養成を目指しています。この目的を達成させるために必要な知識・技能を身につけ、動物危機管理に関わる各分野の業務に従事したい人を求めています。留学生では、これらに加えて勉学に必要な日本語能力を身につけている人を受入れます。
    本学科では、入学志願者の基礎的知識を評価するための一般選抜入学試験、意欲や表現力、コミュニケーション能力等の適性を多面的に判定するための総合型選抜入学試験等、複数の選抜制度を設けています。
    求める人物像
    下記の項目のいずれか複数の項目を満たす人を求めます。
    1. ヒトと動物が共存・共生できる安全・安心な社会の構築に寄与したいという意欲のある者
    2. 自然科学の基礎的知識を備えている者
    3. 人文・社会科学分野の基礎的知識を備えている者
    4. コミュニケーション能力を有する者
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