看護学は、対象の「健康」と「生活上に関わるケアニーズ」に確実に応えるため、常に対象者の立場を重視し、人権の尊重、安全の保障、危機予防を重視した学問です。本学看護学部では、「危機管理」と密なる関連性を持った看護学である、災害看護学、国際看護学、リスクマネジメント論、感染看護学のうち3科目を必修科目とし、看護の立場から安全・安心な健康生活を追究する危機管理の素養を培うことを目指します。また、少子高齢化社会の到来、疾患構造の変化、医療技術の進歩により、保健医療福祉に対する国民のニーズは多様化し、現在の医療現場では、チーム医療を担う人材の質の高さが求められています。チーム医療の一員として、地域医療の発展に寄与するため、本学部では、既存の2学部と連携した教育を実施し、他職種とのチームアプローチを重視しながら、地域住民のニーズに即したサービスを提供できる人材を養成します。
災害や感染症など、世界中で健康危機が頻発する現代は、命を守る看護職の役割がますます重要になっています。看護学部では「危機管理」をカリキュラムのコンセプトに位置付けて、質の高い一次救命処置技術を修得できるプログラムを2016年から開講しています。
このプログラムは、AHA(American Heart Association:アメリカ心臓協会)のBLS(Basic Life Support:一次救命処置)コースに基づくもので多くの学生が人の生命を助けたいとする意欲を高めています。本学部は、危機管理意識の高い看護職育成に向けて、年々実績を積み上げています。
また、近隣の住民や医療・介護施設職員との交流を積極的に図り、地域に密着した教育や研究を行い、看護系大学としての高等教育機関の役割を果たしています。
看護学部が求める人材は、看護職者として人を助けたいという意欲のある方、人とコミュニケーションをとることが好きな方です。
本学部は、その意欲と強みを支え、進歩し続ける医療現場で新たな看護を創造できる看護職を育てるために、さまざまな学修支援プログラムと充実した学修環境を用意しています。学生個々の力を引き出し、伸ばしてくれる教員や恵まれた教育施設のもとで、あなたの夢をかなえませんか。
入学後早期から大学生活に慣れるためのスタートアップセミナーや、解剖学・生理学など専門基礎科目の理解を助ける補習授業を開講しています。基盤看護学実習室では、学生2人で約1床、全42床のベッドを使って練習ができ、学生の理解度・習熟度に合わせて教員が丁寧な学修支援をしています。また、薬学部や危機管理学部の学生と多職種連携を学ぶ授業では、チームケアの基盤となる他職種理解やコミュニケーション能力を培うことができます。臨床実習では、地域の多様な保健医療福祉施設の協力が得られており、臨床指導者とともに、実践的な教育を行っています。さらに、これらの施設の看護職と連携して教育・研究を行う「看護実践連携研究会」を開学時から開催していることも本学の強みです。これからの保健医療福祉施設や教育現場で求められている看護職の育成を目指し、本学では学生一人一人の力を最大限に引き出す教育に日々取り組んでいます。
学科 | 定員 |
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看護学科 | 90名 |
安全・安心な健康生活の確保に向けて、豊かな人間性と高い倫理観、高い専門性と自律性を有し、看護の立場から見た危機管理の素養を身に付け、看護を創造し、看護実践の改革に寄与できる基礎的能力を持った人材の育成を目的とする。