千葉科学大学 危機管理学部 動物危機管理学科(小濱研究室)では、神栖市の自然環境調査(受託研究)を実施しており、利根川河口域にスナメリが恒常的に集合することを発見しました。スナメリは沿岸域に棲むイルカの仲間ですが、近年では海洋環境の悪化によって絶滅が危惧されています。利根川河口周辺海域は日本有数の好漁場であり、利根川河口に設けられた銚子漁港では、年間約20∼30万トンの魚が水揚げされています。そのため、年間を通じて漁船の往来が多い傾向があります。また、当該海域では近年、大規模洋上風力発電が計画されており、海中騒音などの人為的な影響が危惧されますが、スナメリに与える影響は不明です。このように人間活動が活発な海域において、スナメリが高頻度かつ高密度に出現する報告は世界的にもまれであるため、利根川河口域に棲息するスナメリの研究は、神栖市の豊かな自然を知り、保全等の危機管理対策を行う上でとても意義のある研究課題と考えています。
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【千葉科学大学・神栖市】海生哺乳類研究の貴重な発見:利根川河口域で恒常的なスナメリの集合を発見!
2025-01-28 13:00