韓国の江南スカイ学院の紹介でナザレ大学校と教育協定を締結し、ナザレ大学生涯学習院の社会人を対象に「危機管理講座」を開講する運びとなり、年４回１５名程度受け入れを令和５年度より開始した。この度、第１期生１０名が令和５年７月７日（金）、８日（土）の２日間来学した。受講生については、パクチャンジュ前陸軍大将、イヨンソン天安信用協同組合専務理事、パクレギョンペクソヨ療養病院院長、イテコォンナザレ大学教授など社会的に地位の高い方々及び今回の参加者の中には本学薬学部に在籍している学生の保護者の方２名の参加もあった。

１日目の７月７日（金）は、東学長より歓迎のあいさつ、佐藤副学長による加計学園の紹介、イテコォン教授によるナザレ大学校の受講生１０名の紹介の順に実施。「賢く未来を見る力」と題して、現代社会の特徴、七面鳥問題‐推論の欠陥‐帰納法の問題、大規模で影響被害が稀な事象に対する予測は不可能に近いこと、危機管理の重要性、危機管理とは、より良く生きるためには等について内容で東学長より講演を行った。講演後、東学長とパクチャンジュ前陸軍大将による「国際危機時代における日韓善隣友好協力関係への道を問う」と題して対談を行った。

また、２日目の７月８日（土）は、大学の施設（附属高等学校、格納庫、看護学部棟、薬学部棟、危機管理学部棟）を見学後、危機管理学科　野村教授による「危機管理の史的展開」の講義で沖縄戦からの問い、住民保護の現在、戦場行政、危機管理学科　藤本教授による「自然災害」の講義で東日本大震災時の本学の津波による被害状況、危機管理学科　粕川准教授による「サイバー攻撃」の講義でサイバー攻撃の種類、マルウェア対策、不正アクセス対策など学んだ。講義終了後に、受講生１０名に東学長より修了証書を授与され、終了となった。受講生の方からは「東学長に会えてよかった。」、「講演、対談などでは実りある話を聞けて非常に良かった。」などの声があった。今後もナザレ大学校との教育連携を深めていきたい。